住宅の設計の原案を基に希望をさらに伝える

日々の生活を家族目線で想像した提案を

業者の担当者との共同作業で、注文住宅のアイデアを絞り込む作業に際し、施主すなわち顧客側がお留守となりがちなのが、設計へのタッチです。専門知識が必要との先入観から、外観や内装などには細かい希望を伝える反面、設計面は丸投げにしてしまうケースが少なくありません。ここでぜひ実践いただきたいのが、設計の原案に対し、後から気づいた希望を臆せずに追加で伝える作業です。

たとえば調理や洗濯などの家事を担う奥様目線からすれば、日々の生活動線の確保は非常に重要です。キッチンからダイニングに料理を運びやすい、調理しながらその先に遊んでいる子どもの姿が確認できるなど、身体への負担面と安全面双方に直結するメリットです。家族間だけであれこれアイデアを練っていた際には、こうした部分を見過ごしがちです。業者側からの提案に対し、さらなるアイデアを上乗せすることで、より理想的な注文住宅の姿が、鮮明に浮かび上がってきます。

却下された理由を理解する姿勢を

原案にさらなる希望を加える作業に際しては、業者側から却下、もしくは不可能との回答が届く場合も想定されます。施主側としては「予算面の負担に文句はないのに」と不満を覚えるところですが、業者側からの却下もしくは不可能の回答には、相応の理由があります。こうした場面では、冷静にその理由を聞いて理解に努め、代替案を一緒に考えてください。

こうした意思疎通を重ねることで、自ずと業者との間の相互信頼関係がより強固になり、誤解釈などから生じるトラブルのリスクの軽減につながります。注文住宅の最初の設計案は、施主との重要なコミュニケーションツール、すなわち共通の話題です。自分たちがこだわりを譲れない部分だけを、一方通行で「点」として伝えるだけでなく、設計原案という「下書き」に共同作業で色づけしてゆく作業を通じ、大満足の注文住宅の最終設計図を作り上げていきましょう。